修理歴がつかない車の修理ってどんなもの？

車が凹んだ、傷がついた……そうなってしまったときに板金塗装を依頼することが殆どですが、軽いものならもっと手軽な修理ができる可能性があるのです。そんなデントリペア、ウインドリペアについてご紹介いたします。

ちょっとした破損にも多額の修理料金はつらい！

車とは本当にちょっとした衝撃で傷がついたりするもの、飛び石などでフロントガラスに傷がついてしまった、というのも誰も悪くないのに起こってしまう事故です。 ちょっとした石でも運悪く傷がついたり割れてしまったり修理が必要になるケースがあるのが車、しかも車の場合板金塗装に依頼するとある程度の期間預ける必要がある、また本当に小さな傷なのにそんなにもかかってしまうの？と思うような費用がかかるなんてことも少なくないです。 なので、ちょっとした傷やヒビをそのまま放置してしまう……そうなってしまうことはある意味仕方ないことかもしれないです。 しかし場所によってはあまりにも目立つ事もあれば、また運転の妨げになるような傷、傷が悪化する可能性のある部分についてしまった場合はきちんと直す必要があります。 安全に車を運転するためにも必要な作業なので、きちんと考えておきたいところです。 ですが毎回板金塗装を利用するのはつらいもの、もっと手軽な修理方法はないの？と考える人は少なくないです。 そんなニーズに対応しているのがデントリペアやウインドリペアです。 この二つは板金いらずといわれており、修理歴もつかないというメリットがあります。傷の種類や範囲によっては圧倒的にお得な修理方法なので是非知っておきたいものとなっています。

デントリペアとはこういう修理です

デントリペアとはへこみを直す修理のことをいいます。これは板金塗装と違って軽い修理となっており、車のへこみ傷を裏から何百回も細かく押し出すことによって表面をきれいにする技術となっています。 これは表面をいじらないので、塗装をはがすことなく修理が可能、修理歴にもならないというのが特徴となっています。 アメリカではこの修理はよく知られています、雹の被害でへこんでしまった車を直すときによく使われているので、馴染みのある技術です。 メリットは非常に多く、板金と比べて安く早くきれいに仕上げることが可能！ デントツールというものを用いて裏側から押すだけで、パテ補修、塗装が必要ない分低価格での修理が可能となっています。 また時間依ついても板金塗装の場合数日かかるところがデントリペアの場合30分から2時間程度で修復が終わるので非常に便利です。 またきれいに直してくれるというのも特徴で、オリジナルの塗装を傷つけないリペア方法はもともとの美しい状態のままで、元通りにしてくれるという点がポイントとなっています。 ただし注意点として全てのへこみ傷にこの技術が有効なわけではないです。 後ろから押せる範囲に限られていますので、デントツールが裏側に物理的に入りこめない状態や、また裏側にダメージを与えてはいけない状態の時は板金の技術を用いないと修理ができないのです。 そしてへこみが大きかったり、また鋭いへこみとなってしまっている場合もデントリペアでは対応出来ないものとされています。 きれいに仕上げるためにも、一定基準をこえてしまっている損傷に関しては板金での修理が必要になります。 そしてこれはアメリカでは非常に用いられている技術ではありますが日本ではまだ浸透していない技術です。 そのため経験が少ない技術者はいます。 デントリペアは非常に単純な修理方法ではありますが、その分技術力が要求される修理方法でもあるので、もし下手な人にあたってしまうと更に傷がへこんでしまったり、塗装がはがれてしまう可能性があるので気を付けなければならないです。 そうなると板金でしっかり修理してもらう必要がでてしまいますので、かえって修理費用が高くなってしまう可能性もあります。 また一見きれいでも、またへこみが戻ってしまう可能性もあります。 これらの問題点をクリアできる職人さんをみつけるまでがまず大変なので、デントリペアは依頼が少々難しいかもしれないです。

デントリペアで対応できる傷って？

デントリペアで対応できるケースは大体決まっており、塗装がはげていないこと10センチ程度の傷であることなどをクリアしていれば可能となっています。 ですがこの2つが満たされていない場合であれば板金に任せるのが安心です。 この2つのケースになるへこみは存外日常でおこりがちなシチュエーションからとなっています。 ボンネットに荷物を落としてしまった場合、駐車場でドアパンチをされた、雹がふってぼこぼこになってしまった……こういうケースで対応できるのはデントリペアの可能性が非常に高いので、依頼を受け付けているところに相談をおすすめいたします。 デントリペアは条件下であればとても画期的な修理方法、板金よりも圧倒的に工程もコストも少ないです。 ですが現状ではきれいな修理ができる職人さんが少ない、というのが日本の現状なので、まだまだ発展途上となっています。 とはいえデントリペアの技術はとても画期的、愛車にちょっとしたへこみができてしまった場合は板金に任せるかデントリペアに任せるか、選択肢の一つとして取り入れていきたいところです。 それで修理に対するハードルが随分下がるので、重宝するサービスといえます。

ウインドウリペアって一体どういうもの？

デントリペアという修理方法はへこみを直す修理、ではガラス部分の修理もあるのか？そちらももちろんあってウインドウリペアというサービスとなっています。 ではこれはどんな修理方法なのか？ご紹介いたします。 車に乗っていると起こることがあるのが飛び石、突然の石による傷やヒビがガラスにつく場合があります。 ちょっとしたヒビや傷なので、そこまで気にしなくていい場合もありますがその箇所によっては早急な対応が必要になるのでけして無視はできない、そんな傷です。 そしてこれを修理する場合一般的にはガラスを交換する、という作業になります。 小さな傷でも丸々交換が必要ということで、その分の工賃やガラス代など、安くは無い金額がかかってしまうので、二の足を踏んでしまいます。 ですが、ウインドウリペアという方法を使うと短時間で補修が可能な上にウインドシールドの交換も回避することができます。 今はまだ全国的に導入されているわけではないかもしれませんが、知っておくと便利なサービスであるウインドウリペアについてご紹介いたします。 まずリペアの施工内容はガラス内部の日々にレジンという透明な特殊樹脂を注入してそのレジンを固めて外観上の修復と傷の進行を防ぐものとなっています。 これは厳密には直っているという状態ではありませんが、少なくとも外観上は修復している、直っているように見える状態にはできるのです。 なので、外観上のデメリットしか発生していないような傷であれば、このウインドウリペアで対応がおすすめとなっています。 そしてこのウインドウリペアは値段にして大体1万円程度から施工できることが多いです。 もし交換となっていたら10万円以上の料金が発生してしまうことを考えると、相当リーズナブルな施工となっています。 大体500円玉以下のヒビならば修復できるとされていますので、もしその程度の傷ならば交換をしてもらうのではなく安くて早いウインドウリペアを検討するのがおすすめです。 一番おすすめできないのは放置、そのせいで思った以上の破損を引き起こしてしまう場合もありますので無視ではなく、選択肢としてリペアと交換を考えながら専門家に見てもらうのをおすすめいたします。 愛車が更に破損してしまうのを防ぐためにも、また使用者の安全を確保するためにもきちんと相談しなくてはならないです。

ガラスの傷の種類を把握しておく

ウインドウリペアはとても魅力的な施工なので、是非飛び石の被害に遭ってしまった場合には依頼してみたい、そんなサービスとなっています。 では全部のガラスの傷やヒビに対応しているのか？ 500円玉以下の範囲でもそれに対応しているものと対応していないものがあります。 危険度はその傷やヒビの種類によりますので、きちんとある程度把握しておくと安心かもしれないです。 まずブルズアイブレーク、これは振動などによりヒビが伸びる危険度が低く、リペアも容易な割れです。 ヒビの範囲も短くなっています。 そしてスターブレイク、これはヒビが伸びる危険度の高い割れとなっています。 ヒビの末端まで補修液を浸透させるのが難しいので、技術の高い職人さんの出番となります。 そしてそんな二つのヒビをあわせたのがコンビネーションブレーク、これは最もヒビが伸びる危険度の高い割れなので早急に修理をしてもらう必要があります。 ガラスの傷は表面に小さな打撃点が開いたことで、ガラス内部の分子間に空気の隙間が生じて発生します。 そしてそれは段々破損状態が広がっていくもの、車に乗っている限りおこる車の振動や風圧、温度の変化によってそのヒビはどんどん広がってしまう可能性があります。 そして最悪、ガラスの全面が割れてしまう、なんてことも十分ありますので、早めの対応が必要なのです。 ウインドウリペアは直ったように見せるだけで直るわけではありませんが、それでもヒビの広がりを防いだりする効果があります。 施工する職人さんの施工技術によって大きく左右されるものなので、まず技術力の高い職人さんを見つけるのが大変かもしれませんが、もし見つけられたならば何かあったときに相談し、そして修理費用を抑えることができる！そんな画期的で便利な修理方法です。 車のガラスのヒビは考えただけでとても負担なもの、気持ちが軽くなる施工でもあるので、是非活用したいところです。

デントリペアと軽補修の違いとは？

板金塗装の場合とても高い金額がかかってしまうので、軽補修とデントリペアを考える人が多いです。 まず板金塗装を依頼した場合は、非常に工程が多く、可能な限り完璧な状態にしていきます。 よって修理完了した状態は非常にクオリティが高いのが特徴となっています。 その状態に至るまでにたくさんの工数を踏んでいるので、その分値段があがります。 そしてその修理費用を保険でまかなった場合、その分保険料があがってしまうので、自費修理においてできれば高いから板金塗装を使いたくない、または保険を使いたくない……そうした理由で修理をためらってしまいます。 小さい傷やへこみなら尚の事です。 そしてそんなときに利用されているのが軽補修やデントリペア、そしてこの二つも異なる点があります。 まず軽補修の場合は完璧を追及しないので、工数を減らします。 可能な限りパテで埋める補修をし、そして調色も細かいところまで微調整はしない、パネルの端が損傷していてもなじませるためのぼかし塗装はしないなど、ざっくりとした修理なのが軽補修です。 また通常の板金塗装より簡便な、DIY用品などを用いてそれで済ませているケースが多いです。 お値段通り、といったクオリティで問題ない、そんなときは軽補修に依頼がおすすめとなっています。 ざっくりした補修ですが、その分安いのでこちらを利用する人も多いです。 そしてデントリペア、これはパテを使わない押し出しの方法で裏側から叩いてへこみを戻す方法となっています。 塗料が剥げていないのであればもっとも合理的な方法で、修理できる素材や大きなへこみにも対応している、そんなデントリペアもあります。 また副資材が不要なので、出張サービスでデントリペアをできるのも特徴、非常に大きな強みです。 しかし純粋に職人の腕次第になるので、クオリティにばらつきがあるのは頭にいれておきたいポイントです。 自費で修理するにあたり軽補修とデントリペアの特徴を把握しておくのはとても大事なこととなっています。 注目されているデントリペアやウインドウリペアはまだ日本では発展途上の技術なので伸びしろがあります。 車を利用する際に知っておいて損は無い技術、板金塗装、軽補修のほかにデントリペア、ウインドウリペアという技術があるというのを知っておくのがおすすめです。 これからどんどん技術が広がっていけば、自費修理も怖くない！そんな優れた修理方法となっているのです。